事例

塗装見積の実態〜第2部〜紙一枚vsガッツリ書類

住宅塗装において自治体に使える助成金や補助金がないかどうかを調べるサイトに登録したところ、3社の見積訪問をお願いされたユーザーさん。三者三様の見積もり方法に驚きを隠せなかったようですが、その後、見積書も出揃い、その内容にもさらに驚愕したようです。

では、その詳細について見てみましょう!

紙一枚vsガッツリ書類。見積の出し方はここまで差があるのか

今回ユーザーが見積もりをお願いした住宅は、建坪22坪の平家一戸建て。

A社、B社、C社がそれぞれから電話があり、現場視察のために訪問させて欲しいとのこと。施主も仕事の都合がありますから、事情を調整して3社がそれぞれ別の日に現場確認に来てもらえるように段取りしました。

まず最初に訪問したのは、全国で塗装事業を展開している大手A社。見積訪問時には塗ることになる壁の面積を実測していましたが、隣に住んでいる方が話しかけたところ、あまり愛想が良くなかったとのことです。

数日後に連絡があり、見積書をお持ちしますと言って訪問したのが現場調査から数えて1週間後でした。

その内容は…

   A社見積書。会社名と個人名は伏せています

シンプルな見積書が一枚。後にも先にもこれ一枚。会社概要などのパンフレットもなし。担当者からの説明もなかったようです。インターホンを鳴らして呼び出し、それなりに丁寧に頭を下げて見積書を渡した後、特に説明もなく、「ぜひご検討ください」という一言で終わったそうです。

そもそもポータルサイトからの見積依頼だから「どうせ選ばれないだろう」という諦めから? それとも会社の規模が大きいゆえの自信?

どういう事情かは分かりませんが、とても内容の薄いやり取りだったとか…。

気になる価格は、約93万円。平家のクリア塗装なので二階建て一軒家よりは安かろうとはいえ、割と高額のほうですね。

地元のよしみを生かした愛想のいい営業

B社は、若い職人が独立して作ったような、小さな塗装業者。施主とは面識はないもののどうやら中学生時代は同じ学区に住んでいたそうで、ご近所に多数の同級生がいて、近くに何度も来たことがある懐かしい場所だと、社長自ら現場調査に訪れた際に和やかにお話しされたそうです。

ホームページにもしっかりと顔を出していて、「あ、ホームページのこの人たちだ」というのも好印象だったとか。家を部下と一緒にざっと見渡した感じで、目視のみでイメージを捉えて帰ったそうです。

1週間後に部下が訪問し、愛想良く見積書を手渡し、工程と塗装内容について簡単に説明し、値引きについて触れ、割とさっぱりと終わり。その際に手渡されたものがこちら。

   B社見積書。会社名と個人名は伏せています

これまたシンプルな見積書が一枚。こちらも特に他の資料はなかったそうです。

気になる価格は66万円。A社との違いは、A社が面積や塗料の量からの算出だったことに比べて、B社は「人件費からの算出」に重きを置いていた点。つまり、何人で何日作業するかということでした。

平家一戸建てのクリア塗装という内容ではありますが、A社とB社の見積額の違いには驚きました。やはり大手企業と中小企業の違いは大きいのか…?

「本命感」丸出し、ITも駆使した懇切丁寧な資料に驚愕

C社は、独立起業して3年という、歴史の浅い塗装業者。ホームページなどもそれなりですが、特に高いお金をかけている様子もありません。

最初の印象は良くなかったようです。現場調査の時に会社案内を渡され、15分ほど営業トークをされたのち、家の周りを色々調べてから帰ったとのことでした。

その後、1週間経っても2週間経っても音沙汰がなく、3週間経ってから丁寧に謝りながら電話があり、一度施主の都合で訪問の予定をキャンセルしたものの、最終的に見積書を持って訪問したのは4週間後だったそうです。

そして渡された見積書と資料がこちら…

   C社見積書及び資料。会社名と個人名は伏せています

紙袋に一揃いそろった見積書ファイルと各種資料! 圧倒される量で、しかも玄関先で30分は使ってしっかりと説明していったそうです。施主の状況が許せば家の中で説明を聞くという流れだったとか。

   C社見積書では3プランが提示されました。会社名と個人名は伏せています

しかも、提案された内容は、選べる3プラン。内容によって次の塗装時期が変わってくるという上手な構成。

   C社提示の3プランそれぞれで使う塗料も詳しく。会社名と個人名は伏せています

これらの見積内容について、一つ一つ丁寧に説明してくれたそうです。どうするのが長持ちするか、コストがどう変わってくるか…。

   現場調査の多数の写真に丁寧なコメント。CADも使用して面積を正確に算出。

現場調査意地に、割と長く作業していたことを施主も思い出したようで、家の外側のあらゆるところをしっかりと見て、写真も多数撮り、後のリフォームにも生かされるであろう冊子にして資料として提供しています。

    読んでて楽しい多数の資料と工程表。会社名と個人名は伏せています

会社の取り組みや過去の事例、コンセプト、注力点など、いろいろな資料もファイリングされています。これだけの見積内容ですから、そりゃ3週間はかかるわ、ってなもんです。

そして、気になる価格ですが、3プランということで77万〜90万ということで、一番安いプランでもB社よりは高く、一番高いものでC社よりも安いという結果でした。

A社・C社は3度塗り、B社は2度塗り。C社はサッシ周りなどの付帯部分工事についても徹底。赤外線撮影で水漏れ箇所も見つけようという技術力もC社のポイントでした。

今回施主は「使える補助金などはあるのか」を調べるだけでよかったのに、ポータルサイト側の要望で3社派遣されて、相見積もりを取った形になりました。詳しく尋ねてみたら、「もしすぐにやるとしたら、おそらくB社かC社にするだろう」との感想だったそうです。

今回の3社についてさらに知りたかったことは「それぞれの評判」とのことでした。確かに、説明と見積内容だけでは、実績については見えにくいところがあります。

とはいえ、地元感高いB社とディテールに富むC社は、どちらもきちんと仕事をしてくれそうな印象だったそうです。

それにしても見積書一つでこんなにも違いがあるのだということが明確に示されたことは興味深いですね。皆さんならどのような観点から業者を選びますか…?

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