塗装でキレイになる基本的な4つのポイント
どの施工業者も謳っている「腕前」や「丁寧さ」はもちろん大切な要素ですが、近年はそれらに加えてどんな「塗料」を用いるか、どんな「デザイン」で塗装するかが、納得と満足のいく鍵となっています。
「キレイな塗装」の4つのポイント
職人の塗工の腕
各工程の丁寧さ
素材(塗料)選び
デザイン検討

職人の「腕」は出来栄えを左右する
どんな分野にも共通していることですが、作業する職人の腕の良し悪しが結果を大きく左右させます。塗装においては……
- 器用さ
- 経験
の2つが鍵。器用さは持ち前のものもありますが、経験があるほど器用できめ細かい作業に精通できます。

職人の経験が長いということは、「塗装が好き」「塗装が楽しい」という思いが続いていること。
これは、器用さを生かした仕事ぶりを発揮できている(=自分の仕事に満足できている)からこそであり、どんな職場においても慎重さと丁寧さの精神や思いを持っています。
こうした職人の思いがカタチになった物件は、見た目に大きく表れます。
「洗浄〜下地補修〜塗工」全ての工程を丁寧に
基本中の基本ですが、各工程で手抜きをせず、一つ一つの作業をしっかり丁寧にこなすことが重要です。
各工程をキチンと実施しないと、ほんの数年で塗装が剥がれてしまったり、ムラや下地の傷・溝などが浮き出てきたりします。

塗装の目的は「建物を守る」ことと「建物を美しくする」ことですから、「塗ってあれば十分」という考え方をしてはなりません。
千差万別、機能も異なる塗料の世界
化学技術の発達により、近年は様々な原料、特徴から為る塗料があります。
状況と好みに応じてどんな塗料を選ぶかが変わってきますが、様々な種類の塗料とそれぞれの特徴についてよく知り、それらの用い方に通じている職人が生み出す家は、健康にも見た目にも良い成果をもたらします。
賢い塗料選びのポイント
耐久性(弾性、粘性、低劣化など)
光沢や仕上がりのキラキラ感
断熱性(機能性塗料など)
揮発性有害化合物の含有レベル
上品で高級感あふれる仕上がりを独特の多彩模様で演出するRSダイヤモンド(関西ペイント)、遮熱・断熱性能で省エネや節電に貢献するキルコ(株式会社シンマテリアルワン)など、どんな塗料を選ぶかが生活にも影響します。


デザインにこだわりと個性を
塗装をして最も大きく変わるのは外観。「我が家がどんなふうに生まれ変わるかな?」と夫婦や親子で話し合うのも楽しいひと時ですね。
しかし、素人が色を選ぶと失敗してしまうということも。そこで以下の「色選びのポイント」が重要になってきます。

- 汚れが目立たない色を選ぶ(白、黒は汚れが目立ちやすい)
- 経年劣化で古びて見えるようになる色は避けよう(原色系)
- 周辺の住宅や建物との景観バランスを考える
- 壁、屋根以外にサッシや雨樋などの「付帯部」の色も含めて検討する
- ツヤあり・なしで光沢のイメージがガラッと変わる
- 服選びのファッションとは同じ選び方はしない
- 具体的な色よりも「系列」から考えていく
- 見た目の問題だけでなく、機能(断熱・遮熱・耐久性)とのバランスも考える
- 光源の違い(天気の違い)も含めて考える
- コンピューターシミュレーションはあくまでも「目安」
これらのポイントを専門家とコーディネートしていくのが良いですね。