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ユーザーのことを考えて過去の成果を切り捨てる3つの勇気

塗装業者は、過去を振り返り、時には勇気を振り絞って切り捨てなければならないことがあります。たとえそれが「利益」になっているとしても、なってきたとしても。

それまで「良い」と信じて取り組んできたモノ・コト・ヒトが、状況によっては手放さなければならないと判断される時、思い切った決断が必要となります。

社長として、親方として、どのように必要な勇気を振り絞って対処することができるでしょうか。デリケートなこの分野にメスを入れてみましょう。

ユーザーのことを考えて過去の成果を切り捨てる3つの勇気

見出しでも率直に述べられている通り、事業者の使命として「お客様のため」というのがありますから、一番大切なのは「切り捨てることがお客様のためになる」というのが、一番の理由であり、結果として会社が存続していく秘訣ともなります。

主に切り捨てるモノ・コト・ヒトになる上で必要な勇気とはすなわち、「それまで利益を生み出してきた材料や工法を捨てる勇気」「それまでお付き合いしてきた取引業者や職人を切り離す勇気」そして「価値ある新しいことを始める上で障害となりうるものを手放す勇気」です。

利益を生んできた方法によって足元をすくわれる

塗料や材料、道具などは、常に変化し、発展を遂げています。それと共に、それまで良いと思って使っていたものが意外な副作用が分かってきたり、ユーザーや職人にとって害になることが分かったりということも生じます。

そのような時、それらを切り捨てると不利益や損害が生じると考えて、これまで通り使い続けるでしょうか。そうすることが、本当に働く職人と、何よりもお客様のためになるのでしょうか。

時々、「お客様のためにこれを続けた」という釈明をする業者がいますが、それは、プロとしての責任を果たせていませんね。お客様が望んでいたのはそれを使い続けることではなく、悩みや問題を解決するということだからです。代替となる方法があるのにそれを(あるかどうか)調べず、今までのものに固執したとすれば、それは単に怠けていたと言わざるを得ません。

取引業者や職人を切り離すのは辛い?

ここで言う「切り離す」というのは、「見捨てる」ということではなく、ユーザーにとって不利益になる場合にどうするか、ということです。

これまで取引していた業者のサービスや商品に重大な欠陥が見つかった、職人が「手抜き」などの不義理な働き方をした、などの場合に、経営者としてどのような判断を下すか、ということが問われるかもしれません。

コロナ禍の状況で、できる限り「助け合い」「恩赦」などのポリシーを貫くことにも勇気が要ると言えるのですが、ユーザーからの信用を失って会社が潰れてしまうという事態は、過去のお客様や他の職人・従業員のことも考えると、避けたいところです。そのためにも厳しい決断をする必要に迫られるかもしれません。

新しいブランディングで失う過去の功績

それまで描いてきた企業イメージが、新しい取り組みやPR内容によっては、まるでオセロがひっくり返るように変わってしまうということがあるかもしれません。

そのような時、経営者としては大きな勇気が必要になります。これまでの功績にしがみついて営業を続けるか、これまでの信用を一度は失うように見えても、イメージや取り組みを変えていくか…。

そのような時、判断基準になるのは、これからのお客様にとって何が一番良いのか、という視点と、過去のお客様をどのようにフォローしていくかという戦略です。

勇気というのは責任が伴います。「英断だった」と評価されるには、勇気ある決定によって物事が成功に導かれる必要があります。単純に思い切ったことを言った・やったでは、勇気というよりも単なる「感情的な決定」と言われてしまいかねません。

塗装業者の経営者として、または親方職人として、責任ある決定を下していくには勇気が必要です。でもいつでも、どんな状況でも、「それがお客様のためになるのか」「そして従業員のためにもなるのか」「もちろん自分のためにもなるのか」を総括的に考え、多面的に物事を捉えつつ、捨てるべきモノを勇気を持って捨て、新しいことに果敢に取り組むという姿勢こそが、事業者として生き残る力になっていくのだと思います。

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