塗料

塗料 〜 塗装業界唯一の進化フェクター?

以前のブログで、塗装業界というのはこれ以上に進歩や発展が期待しにくい業界であるということを説明しました(参照:『塗装屋には「新しい未来」が存在しないと言える3つの理由』)。

とはいえ、建築材料としての「塗料」については、唯一、進化できる分野として常に新技術や新商品ラインナップに注目が集まっています。

職人の作業や使用道具については大きな変化がなくとも、塗料の仕様については確かにお客様にとって歓迎すべき発展であり、職人にとっても差別化要因でもあり新たな挑戦でもありますので、よく理解しておくのは良いことです。

もう一度おさらいしておこう、「有機」と「無機」

有機塗料とは、石油などの有機物から成る樹脂を使用した塗料のことで、無機塗料は鉱物などの自然物が主成分です。

それぞれのメリット・デメリットについては他のサイトでも十分に説明し尽くされていますが、簡潔に説明すると、無機塗料は耐候性が高くカビや苔が生えにくいですがひび割れしやすく、より安価な有機塗料は伸縮性が高くてひび割れしにくいですが紫外線にさらされて劣化しやすいということです。

塗料の性質的に有機塗料の方が一般的で扱いやすいと言えますが、より高額でも無機塗料に注目が集まる理由として、上塗り3〜5回が標準となる有機塗料と比較して、上塗り2回で良いという工程への影響もあるかもしれません。

両者のメリットを組み合わせたハイブリッド塗料

無機塗料の弱点を、有機塗料と組み合わせることでクリアできないかと考えるかもしれませんが、まさしくそのようなコンセプトで開発された塗料というのもあります。

KFケミカル株式会社の「有機・無機ハイブリッド塗料 セミフロンスーパーシリーズ」は筆者も注目しているハイグレード塗料の一つで、「耐候性」「防カビ性」「強靱性」「遮熱性」などユーザーにとって嬉しい性能面での充実さが魅力です。

通常3回以上の上塗り工程を2回で十分であるというところから「コストパフォーマンスにも優れている」ということを同社は強調しており、業界も待ち望んでいたと言えるほどの大きな進歩が塗料において発生したというのも過言ではないかもしれません。

職人として新しい塗料の情報に通じていく

せっかく素晴らしい進化が業界に生じていたとしても、塗装業者やその職人がそうした発展に通じておらず、より優れた塗料の存在を知らず、顧客に提案できないということもあり得ます。

そんなことにならないように、新商品塗料が発表されると各社よりセミナーの案内等が塗装事業者に届くものなのですが、もし職人が「面倒臭がる」「昔ながらの知識に固執する」「新しいものを頑なに拒む」という気質があるとすると厄介です。

もちろん若い職人も、常に勉強の精神を持ち続けていなければ時代の波に乗ることができません。結果的にインターネットに乗り遅れている塗装業者が生き残りにくくなっている以上に、新技術塗料に通じていない事業者の先行きは不確かでしょう。

医者が最新の医療技術に通じていなければならないのと同様に、塗装屋も最新の技術や塗料に通じていなければなりません。顧客も勉強していますから、塗装屋に「プロ」としての知識を期待してくるのは必然です。

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