塗料

メーカー提示の性能数値は誇張表現か?

施工した塗装は期待した性能を発揮するか、宣伝文句通りの長持ち度を発揮できるか、疑問に思っているお客様も多いようです。

実はお客様だけでなく、塗装職人としても疑問に感じることがあります。

「15年持ちます」と言われても、実際に15年かけて職人が証明しているわけではなく、あくまでもメーカーがそう謳っているものだからです。

実験室と現場との違い

塗料の性能について数字が謳われている多くの場合、それが「理論値」なのか「経験値」なのかで、大きな違いがあります。

実験室や理想的な環境下でその塗料を用いた場合、理論値として出される数字の通りに性能が発揮されるということは期待できるかもしれませんが、結局のところ、使用環境などによってその性能数値が変わることがあり、注意書きとして記載されていることもあります。

その大きな要因となるのは、天候などの環境、および職人の腕です。

メーカー期待値を達成できる塗り方

メーカーが理論値として提示している期待値を達成できるかどうかという点で、至極当然のことではありますが、職人がその塗料をきちんと扱えているかどうかというポイントも重要です。

つまり、基準通りに塗れているか、説明書通りの使い方が出来ているか、メーカー保証内の扱いをしているか、ということです。

基準通りに塗れていれば、メーカー表示の性能数値を達成できるかもしれませんが、実際のところ、基準通りに塗れているかどうかは見た目ではわかりません。

道具の進歩と腕の良い職人が逆効果に?

例えば、刷毛やローラーをうまく使いこなせば、手先の器用さ・不器用さが多少影響するとはいえ、見た目がキレイに塗れている場合が少なくありません。

つまり、規定の量を塗っているか、基準通りの厚みになっているのかというのは、最終的な見た目がキレイであるほど、わからないわけです。

それに、塗る直前にパッケージを開けたのかどうかがきちんと確認できるでしょうか。それとも、昨年余った材料を使っているでしょうか。材料の鮮度についても、見た目ではわかりませんので、塗る前の管理が重要です。

例えば以前述べたように、塗料の新規発送証明書をメーカーにつけてもらうなど、塗料が調達したばかりの未開封状態であることを徹底するなど、です。

メーカー数値を、他社との比較のために用いる場合もあるかもしれませんが、そういう意味では、使い方、管理の仕方、職人の良心によって、結果が入れ替わってしまうことも。

同じ職人が、同じ健康状態と技術力を持って、メーカーそれぞれが謳う理想的な環境下でそれぞれの塗料を扱って初めて「比較」になります。それはそれで難しいところですから、結局のところ、どのように判断するかというのは、誰にとっても難しいのです。

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