職人

優秀な職人を育てる方法

どんな職場でも、上司と部下という関係性があります。もちろん、塗装業においても、熟練した親方や見習い・新人といった立場などがあり、会社の将来を考えても、塗装業の未来を考えても、優秀な職人を育てていくというのは重要なことです。

昔ながらの「頑固親父」的な教え方は、近年は嫌厭されています。「見て自分で学べ」という方法が100%悪いとは言い切れませんが、しかし、こうした考え方は古いと言わざるを得ません。

では、どうすれば優秀な職人を育てることができるのでしょうか。

手と目の技術を教える

塗り方、道具の使い方など、当然のスキルとして教えていくのですが、自分の腕を自分で正しく評価できる「目」を養うことも重要です。

すなわち、親方や先輩職人の「良い仕事」と見比べて、自分の塗り方と何がどう違うのかに気付けるように導くことが。

熟達した者としてのアドバイスは、「これじゃダメだ」という言葉だけではなく、「どこが改善すべきなのか」という観点から、①作業の結果がどのように悪いのか、②その作業をするときにどんな技術が足りないのか、を具体的に指摘します。

つまり、良い職人を育てる親方は、若い職人の仕事ぶりを、「腕」と「結果」の両面でしっかり見抜く「目」を持っているべきであり、その同じ目を次世代が持てるように教えるということです。

原因と理由と根拠を明確に

ある作業をする際、それが全体から見て本当に必要なのかどうかというのは、新人には分かりにくいと思うことがあります。

自分が行っているこの作業は、なぜ必要なんだろう? どうしてこの方法でやっているのだろう? と悩みながら働く職人は、「ただ言われたことだけを淡々とやる」職人に比べて、伸び率が高い場合があります。

ですから、その作業は全体の中でどのような位置付けなのか、昔はどうやっていたか、それがなぜ今はそうやるのか、そのステップが加わったのは過去にどんな問題があったからなのか。すべての作業には理由がありますし、こうした点について考えるからこそ、新しい方法、新しい技術というのが考え出されていきます。

現場を楽しくする工夫を褒める

褒めて伸ばすというのはとても大切な考え方。とはいえ、褒めるべきなのは「腕」と「結果」だけではありません。

仲間の職人との関係、施主の家族との接し方など、塗装のスキルだけでなく、人としてのヒューマンスキルが高いと、職場は居心地の良い楽しい雰囲気となり、その雰囲気は施主の家族にも伝わり、やる気が起きる現場ではより良い仕事ぶりが発揮されるようになります。

こうしたヒューマンスキルについて、できていない部分を指摘するのではなく、できたことを褒めていきましょう。「いい笑顔をするね。施主の家族と目があったら、それをぜひ見せてあげてよ」「君の真面目な仕事ぶりが、他の職人の刺激になっているよ」など、それとなく褒めることができれば、若い職人はますます元気に仕事ができるようになります。

裏方の重要性はお手本で示そう

「目立たない作業は下っ端にやらせる」やらせるという古い考え方は捨てましょう。塗料の運搬、購入、道具の手入れ、清掃、後片付けなど、「新人研修」と称して丸投げするのはやめましょう。

可能な限り、そのような作業も一緒に行うのが良いでしょう。もちろん、状況によっては親方はそこにいられない場合もありますが、若い職人は、「一緒に仕事をしている」という意識を持つ上で、どんな小さなことも丁寧に行う親方の姿勢を見て、尊敬するようになります。

チャレンジ精神を応援しよう

新しい塗料の発表会や職人向けの研修会などには、積極的に参加できるように環境を整えてあげましょう。また、若手が「こんなやり方を試してみたい」ということがあるなら、可能な範囲で応援してみましょう。「責任は自分が取るから、どんどんやってみていいよ」と言ってくれる上司がいる職場は、間違いなく若手が成長していきます。

それと同時に、塗装以外の分野においても「プライベートには関わらない」ではなく、どんな趣味を持っているのか、どんな活動を大事に思っているかなど、鬱陶しいと思われない範囲で共有し、応援し合いましょう。

様々な活動や経験があるからこそ、営業面で成果をあげたり、長続きする人間関係を築けたりするものだからです。

もしあなたが、職人を育てる点で難しさを感じているなら、ぜひとも当サイトにご相談ください!

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