業者選び

ポータルサイトは本当に必要?

近年の傾向として、住宅の塗装をどの業者にお願いするかという悩みを持ってインターネットを検索し、ポータルサイトで依頼先を見つけるというユーザーが増えています。

以前の記事「塗装のポータルサイトは誰にとって有用?」でも指摘しましたが、実際にはメリットもデメリットも存在するのがポータルサイト。しかし、以前はそのような業者の探し方は存在しませんでしたし、今でもネットを利用せずに業者を決めているユーザーも少なくありません。

本当にポータルサイトは必要なのでしょうか?

かかりつけの医者

例えば体調が優れない場合、どうやって病院を選ぶでしょうか?

症状が特殊だったり、病院に行っているのになかなか治らない、という状況下では、確かにインターネットで自分に必要な情報を探すことでしょう。

しかし、ほとんどの場合、最寄りの病院やクリニックに診察に行くのではないでしょうか。そして多くは、自分の体調について長期的にカルテを持っている「かかりつけの医者」というのがいるものです。

ヤブ医者であれば持っての他ですが、一般的には、医師免許を持っているプロとして固定の医者に自分の体調についてお任せしていくものでしょう。特殊な病気の場合に、紹介状を作成してもらって大きな病院に移るというのが、馴染みのある慣習ではないでしょうか。

かかりつけの塗装屋

どうように、かつては、自分の家に対して「かかりつけの塗装屋」「かかりつけの大工」というのが存在しました。建築資材業者が建材を大量販売するために住宅メーカーという仕組みを立ち上げた結果、地元のプロが廃れていきました。

いざ塗装の補修が必要となった場合、かかりつけの塗装屋がいれば、「ちょっとここを補修して欲しい」という臨機応変さが心地良いかもしれません。

しかし、住宅メーカーで建てた場合、そうした関係にある塗装屋はないので、ポータルサイトで探すか、その住宅メーカーに斡旋してもらうか、ということになります。できるだけ安い方が良いですから、ポータルサイトで探しますよね。

でも、地元の優良な塗装屋が、ポータルサイトに情報を出していないというケースも多々あります。その結果、わざわざ遠くの業者にお願いして、そしていずれフル塗装工事の際にそこにお願いすることになるか、再度またポータルサイトで探すことになります。

かかりつけの近所の塗装屋と良いお付き合いをしていれば、そのような煩わしさもありませんし、結果として、コストも下げられるケースも少なくありません。

ポータルサイトの利用価値

かかりつけの塗装屋がいるからといって、ポータルサイトは無価値であるとは限りません。最新の塗料の情報、塗装に関する一般的な知識など、ユーザーにとって大切なネタがわかりやすく掲載されています。

こうした情報を元にして、かかりつけ塗装業者に「こういう情報がネットで見つかったんだけど、おたくでもできますか?」というのを投げかけることもできます。

結果として、地元の塗装業者も新たな仕事になりますし、必要とあらばユーザーのためにスキルアップして育っていくことにもなります。地域にとって不可欠な存在へと成長します。

地元を育てる地域の塗装屋

こうして活躍できる地元の塗装屋が、今度は地元への還元として地域振興に力を入れたり、地域の子供達や高齢者のために様々な力添えができるようになります。

そう、塗装屋が街の「頼れる専門家」になっていくことは、結果としてユーザーの社会生活に返ってきます。

かつて日本社会はそういう文化が大切にされていました。しかし、ポータルサイトの偏った情報によって、地域社会の関係性が失われてしまったというのも過言ではないかもしれません。

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