どれだけ多くのウェブサイトが、業者選びについて述べていることでしょう。
どれだけ多くのウェブサイトが、塗料について述べていることでしょう。
数多くの塗装屋がネット上に掲載され、「選り取り見取り」の状態である一方で、塗装屋選びについても数多くのウェブサイトがそれぞれ「良い業者の見分け方」「悪徳業者に引っかからない方法」について様々な意見を述べています。
そんな中、このサイトで一番強調したい、業者の見分け方があります。それは、「その塗装屋のポリシーをしっかり聞き出せ」ということです。
そもそも塗装は何のため?
例えば、住宅という言葉の定義は、人間生活の拠点であり、命と健康を守る器であるということ。住宅を構成する「塗装」は、この目的に準じたものでなければなりません。
つまり、塗装によって「住宅」が住む人の命と健康と生活を守ることに貢献することこそが、塗装屋の使命であるということです。
このポリシーが、以下の3つのポイントにどのように反映されているかに注目してください。
住宅保護と防水の関係性
住宅が長持ちするためには、防水がしっかりなされているということが鍵になってきます。防水性が低く、構造躯体が湿気を吸ってしまうと、柱が腐って白蟻が食べたり、カビが屋内に飛散して住む人の健康を害したりと、悪いことが多々生じます。
そうならないために、塗装によって家をすっぽりコーティングし、様々なものから家と住む人を守るのです。
経年変化による屋根や壁のひび割れから雨漏りや壁内湿気に繋がったりしますし、屋内への湿気の流入を防止することで結露を抑制するなど、防水意識を高く持っているかどうかが、家の寿命を左右することも。
国家資格
実は資格を持っていなくても塗装工にはなれます。しかし、国家資格である「一級塗装技能士」は、技術面と知識面の「両輪がしっかりしている」ので、頼りになります。
重ね塗り、乾燥、塗布量などの施工仕様は、プロだからこそしっかりと把握していなければなりません。有資格者が塗装するということは、そうでない方が塗るのと比較して、10年以上経った時に大きな違いとして見えてきます。
安く受注して数多く塗ればいい、という業者と、住宅を長寿命化することで施主のご家族の命と健康を守ることに貢献したい、という国家資格者が、まったく異なる仕事ぶりを発揮するのは言うまでもありません。
塗料選び
塗料にも様々なランクがありますし、当サイトでもたびたび扱っている機能性塗料などにも様々な性能があります。
しかし、何を選ぶかというのは単なるコストや「長持ち」という観点の話ではないのです。住む人の健康と家の長寿命化にどれが最も寄与するかというポイントは、それこそ環境に左右され、予算との兼ね合いで考えられ、その塗装屋とどれだけ長く付き合っていくのかというところによっても道が分かれてきます。
「悪徳業者に騙されないように」「複数見積もりで内容をよく確認してリーズナブルな業者を選ぶ」など、確かに施主が求める情報として求められているものは数多くあり、そうしたサイトもたくさんあります。
しかし、そもそも何のために塗装をするのか、その業者が何をポリシーとして塗装をしているのか、ということが、上記のポイントを抑えたものであるということがはっきりわかるような塗装屋を、ぜひとも選んでいただきたいと思います。